前野屋敷　ちえぞー！城行こまい

別名	八屋敷
所在地	江南市前野町西
遺構等	碑、説明板
現状	宅地
築城年
築城者	前野氏
歴代城主	前野
形式	屋敷
訪城日	2008/8/2

名鉄犬山線「柏森駅」から南西へ約１．３ｋｍ。県道６４号「江森町南」信号を南へと県道１７９号に入り、名鉄を陸橋で越えます。陸橋から降りて３００ｍ程南下した信号を過ぎ、更に１００ｍ程南下した道路右手が屋敷です。

祖先は稲木庄主良峯氏の子孫で、良峯高長（1200年）が前野氏の祖と言われている。岩倉織田伊勢守に仕え、家老も勤めた家柄で、近郷の豪族・生駒・蜂須賀・安井・坪内氏などと姻戚関係を持つ名門だった。織田信長や豊臣秀吉と深い関係を持ち、蜂須賀小六とは義兄弟の契りを結んだ前野将右衛門長康をはじめ、小坂孫九郎雄吉、雄吉の嫡男助六尉雄喜、野田清助、森勘解由などの武将を輩出した屋敷でもある。天正１２年（1584）、小牧、長久手の戦いでは、近くの五丁堀砦に信雄、家康方として、前野喜左衛門以下３００の兵が守備した。

道路沿いに説明板や長屋門、蔵が見えるので、すぐに分かると思います。昭和３４年の伊勢湾台風で屋敷内の土蔵が被害を受け、整理中に先祖が残した「武功夜話」などの文書類が発見されたのは、この屋敷です。