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別名 |
妻高山城 |
所在地 |
広島県三原市高坂町真良 |
遺構等 |
曲輪、土塁、石垣、井戸、竪堀、堀切、説明板 |
現状 |
山林 |
築城年 |
建永元年(1206) |
築城者 |
小早川茂平 |
歴代城主 |
小早川 |
形式 |
山城(登城口1・2から比120m、標190m) |
登城時間 |
15分 |
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本丸 |
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JR山陽本線「本郷駅」から北へ約1km。新高山城から沼田川を隔てた東へ約1km。国道2号「仏通寺入口」信号から県道50号で2km程北上し「下二」バス停付近で左折して坂を上がりきった墓地西端の説明板がある所が登城口1で駐車場があります。本郷小学校から北北西約300mにある公園の西側道路を150m程北上すると道が左へ折れますが、ここを直進すると登城口2(右下写真)で、案内表示はないですが墓地を過ぎて山へ入って行きます。付近の余白に路上駐車となります。 |
【感想・メモ】 |
遠景:右が高山城
(左は新高山城) |
両者とも登城道は整備されていますが、城内は主要郭以外は藪の部分も多いです。城は北尾根と南尾根に分かれたH形をしており、間の鞍部に馬場がありますが酷い藪です。登城口1は搦手道で15分程で北尾根の本丸に至ります。本丸と扇の丸の間の堀切や扇の丸の石垣が特に見応えあります。若宮跡は藪の中を結構進んだ先にあります。南尾根は眺望の良いイワオ丸を中心に東西に郭が連なります。東側の出丸には西側に土塁があり、その西にしっかりした堀切があります。イワオ丸の西にも長い郭が続きます。なお、登城口2からだと15分程でイワオ丸に至ります。広い城域のため最低2時間はみておきましょう。 |
【歴史】 |
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小早川氏の祖先土肥実平・遠平父子は、源頼朝の平氏追討で勲功をたて、安芸国沼田荘の地頭職を得ると一族をあげて相模国から移り、建永元年(1206)沼田小早川茂平が築城した。天文19年(1550)、本家沼田小早川家の当主・繁平は盲目であったため、繁平の妹婿として分家竹原小早川家に毛利元就の三男隆景がなり、隆景は沼田小早川家の養子となって両小早川家を1つにした。天文20年、隆景は竹原小早川家の木村城から高山城に移り、翌年には高山城を廃して沼田川を挟んだ対岸に新高山城を築城し本拠を移した。 |
【参考資料】 |
『広島県中世城館遺跡総合調査報告書』広島県教育委員会発行
『日本城郭大系』新人物往来社発行 |
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扇の丸の石垣 |
南尾根・出丸西の堀切 |
イワオ丸 |
登城口2 |
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