さった山陣場
駐車場からは富士山が綺麗に見えます。ハイキング道を30分程歩くと木梨原遺構で、竹林の中に堀が見えます。ここから10分程で東大堀切に出ます。約25mもの幅で高さが5m以上あり、東側は土塁になっていて圧巻です。更に途中富士山を見ながら20分程でハイキング道からそれて左手へ入ると後北条軍の陣場口で、堀や曲輪のような平場があります。そこから約30分でハイキング道から北東へ少し入ると鉄塔があり、鉄塔の一段上(北)が今川軍陣場推定値です。結構広い平場で、秋葉神社が祀られ、北東隅にはうっすらと堀切があります。先程のハイキング道から西へ入ると久留ハ遺構で、その北が穴ヶ沢と呼ばれる窪地があり、更に北にはちょっとした堀切があります。先程のハイキング道をそのまま北へ進むと倒木や崩れた部分の先に竪堀のようなものが見られ、これが虎口遺構とのことです。ハイキング道を後北条軍陣場口付近まで戻り、承元寺方面(西)へ400m程進むと低い位置に茶畑があります。これは後北条軍陣場の堀跡で、かなり大きな規模です。また、駐車場の南西には、富士山のビューポイントを経由して洞の本城がありますが、かなりな藪で入り込めませんでした。全体的に、東堀切以外は不明瞭で分かりにくいです。
【感想・メモ】

登城口

観応2年(1351)、足利尊氏とその弟・直義が争った「桜野の戦い(観応の擾乱)」、永禄11年(1568)駿河に侵攻した武田信玄と今川氏真が戦った「さった山の争奪戦」、翌永禄12年に北条氏と武田信玄が戦った「興津川の対陣」「蒲原の戦い」にて戦場となった。これらの戦いにて築かれた陣城が、さった山を中心とした一帯にある。
登城口の地図
城跡の地図
【道案内】
国道1号「寺尾」信号を北西に入り、300m程北上して左折します(由比駅から南西約150mで、道路に「さった峠」案内有)。すぐを左折して1.5km程南下し、斜め右の道へ入って細い坂道を約1.2km程進むとさった峠駐車場に着きます。車はここに停め、北東へ少し歩き「浜石岳登山道入口」案内(右写真)を左手へと山へ入ります。ここからハイキング道が続きます。
【歴史】

今川軍陣場の秋葉神社

東大堀切


後北条軍陣場の堀

別名 薩た山陣城
所在地 静岡市清水区興津井上町
遺構等 堀切、竪堀、土塁
現状 山林
築城年
築城者
歴代城主
形式 陣城
訪城日 2007/10/28
さったやまじんば
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