阿野全成は幼名を今若丸といい、源義朝の七男で、頼朝の異母弟、義経の兄である。治承4年(1180)頼朝挙兵を聞き、頼朝のもとへ馳せ参じた。その助勢の功により駿河国阿野庄を与えられ、井出に居館を構えた。頼朝死後の建仁3年(1203)5月、全成は阿野庄にて挙兵したが、幕府軍に捕らえられ、常陸国へ配流となり、下野国で処刑され、首級はこの館へ届けられたと伝えられる。その後、全成遺子時元も承久元年(1219)反北条の兵を挙げたが、執権北条義時の兵に敗北し、時元は自刃した。 参考資料 『静岡県の中世城館跡』静岡県教育委員会発行 現地説明板 |
阿野館 |
お寺に、土塁が少し残っており、阿野全成・時元のお墓もあります。 |
別名 | |||
所在地 | 静岡県沼津市井出 | ||
遺構等 | 土塁 | ||
現状 | 大泉寺 | ||
築城年 | 12世紀末 | ||
築城者 | 阿野全成 | ||
歴代城主 | 阿野全成 | ||
形式 | 館 | ||
訪城日 | 2011/9 | 感想 | △ |
あのやかた |
JR東海道本線「原駅」から北へ約2km。県道22号「根古屋」信号から1.1km程西進した右手に「大泉寺」があります。ここが館跡で、お寺に参拝者用駐車場があります。 |