龍王山城(北城) |
別名 | 龍王山城(北城) | ||
所在地 | 天理市柳本町 | ||
遺構等 | 曲輪、土塁、空堀、畝堀、石垣、碑、説明板 | ||
現状 | 山林 | ||
築城年 | 天文年間(1532-55) | ||
築城者 | 十市遠忠 | ||
歴代城主 | 十市 | ||
形式 | 山城(比400m) | ||
訪城日 | 2006/9/2 | 感想 | ★ |
りゅうおうさんじょう |
名阪国道「福住インター」を下り、旧国道25号で天理ダム目指して南下します。7km程進んでダムの堰堤を渡り、左折して県道247号に入ります。1.5km程南下すると道が二手に分かれるので、右手の林道へ行きます。しっかりした林道なので安心して進めます。この林道を1.5km程道なりに進むと右手に城址碑が見えます。ここが登城口です。車は城址碑が見える手前の左手に駐車場があるので、そこに停めるか、城址碑を通り過ぎて少し行くと右手に堀切のような場所があり、お城の説明板や「馬池」があります。この付近にもスペースがあります。 |
城址碑横から登ってすぐ右手に土塁と虎口の説明板がある。谷のように低くなった所を回り込むように本来の登城道はあったようだ。整備された道を更に進むと堀切に出て、左手が本丸、右手が辰巳の櫓となり、右手に少し石垣が見える。辰巳の櫓は藪だらけでただの削平地。左手の階段を上がって本丸へ行くと、とても広く眺望がよい。先程の堀切へ引き返し、そこから北へ真っ直ぐ進むと曲輪があり、左(西)へ回り込むと竪掘があった。前方の広い削平は屋敷跡のようだ。更に西へ回り込んだ曲輪に、遠足の看板が落ちていた。どこへ行っても藪ではっきりと遺構が見られなかったので、諦めて本丸へ直登した。冬に来たらかなり楽しめるお城に違いない! |
龍王山城は、奈良盆地の東にそびえる竜王山頂上に築かれた。城は北城と南城に分かれ、奈良県に残る城跡では信貴山城に次ぐ規模である。中世・大和の有力豪族である十市遠忠によって本格的な城郭造りがなされたものと思われる。郭を尾根筋に沿って一列に築いた連郭式山城の形態をもつ南城に比べて、北城は本丸の回りに郭を配置した環状式山城で、石垣の跡も各所に残すなど、城郭の特徴では南城が古い形態を保ち、北城が後に築かれたものと考えられる。龍王山城は、天正6年(1578)に破却された。(現地説明板より) |