小島城
小島城は飛騨では三仏寺城に次ぐ古い城で、南北朝期(1330年頃)、飛騨国司の姉小路頼鑑が築城した。姉小路氏は鎌倉中期には飛騨国に所領があり、南北朝時代には姉小路家綱が後醍醐天皇から飛騨国司に任命され小島城に入って治めたと言われ、家綱死後、姉小路氏は小島・古川・向の三家に分かれ、小島城は嫡流小島家の居城として8代・約250年続いた。応永18年(1411)、4代目国司・姉小路尹綱は北朝の飛騨守護・京極高員と戦って戦死した。その後、南飛騨の三木氏の台頭によって古川・向氏は滅亡し、三木氏に与した小島氏は存続した。天正10年(1582)、小島時光は三木氏に加勢して高原諏訪城の江馬輝盛を討った。天正13年(1585)、豊臣秀吉の命で金森長近が飛騨侵攻した際、小島城は落城し、城主小島時光は戦死し、姉小路氏は滅亡した。
【歴史】
車で上まで行ける楽々なお城で、道路終点に説明板があります。このすぐ北東に堀切があります。道路終点から西側へ登ると櫓台があり、その北西側が主郭です。主郭の東側に少し石垣が見れますが、主郭から60m程北西へ進んだ角に大きな石で積まれた石垣があります。ここから更に下へ進むと郭群や堀切などもあるようですが、時間の都合でここまでで退却しました。
【感想・メモ】
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JR高山本線「杉崎駅」から東北東へ約500m。国道41号「中野」信号を北東へ入り、宮川を渡りJR高山本線を越えて県道75号に入ります。1.2km程進んで右折し(道に案内有)、150m程進んで牛舎の間を通ります。更に200m程進んで左折、すぐを右折し、150m程進んだ突き当りを右折します(小島城2kmの案内有)。道なりに1km程進むと右手に少し広い場所があるのでそちらへと右折し(小島城1kmの案内有)、オフロードを1km程進むと道路終点で駐車可能です。下から歩いて登る場合「太江口」に石碑と説明板があります。
城跡の地図
【道案内】

櫓台から主郭をのぞむ

太江口(徒歩登城口

主郭から北西方面隅
にある石垣

別名
所在地 飛騨市古川町杉崎
遺構等 山林
現状 曲輪、石垣、土塁、竪堀、堀切
築城年 南北朝期(1330年頃)
築城者 姉小路頼鑑
歴代城主 姉小路、三木
形式 山城(比120m)
訪城日 2008/4
こじまじょう