上狭川城
県道33号「西狭川」バス停で南西に入り、300m程進むと左手に「狭川東町公民館」があります。車はこの公民館に停めさせて頂き、公民館の西側道路を北へ50m程進んだ畑と民家の間が登城口です。ここから北へ登り、途中道と合流したら左手へ進むと5分程で城跡南の堀切に出ます。
【歴史】
室町後期、狭川福岡氏が築城した。上狭川は一乗院領福智庄で、下狭川は狭川氏の惣領家、上狭川は一族の福岡氏の本拠であり、福岡氏は総領家とほぼ対等の勢力を誇っていた。(『日本城郭大系10』参照)

主郭南西の竪堀

北東端の堀切

登城口

外枡形虎口


【道案内】
登城口の地図
城跡の地図
別名
所在地 奈良市狭川東町
遺構等 曲輪、土塁、横堀、竪堀、堀切
現状 山林
築城年 室町後期
築城者 狭川福岡氏
歴代城主 狭川福岡
形式 山城(比60m)
登城口から主郭まで約7分
訪城日 2008/6
【感想・メモ】
かみさがわじょう
TOPページへ
城跡の散策に際しては、「気分はコクジン」を参照しました。5分程登ると堀切で、そこから北西へ進むとまた堀切があり、土橋が明瞭です。ここから外枡形虎口を通っていくと主郭ですが、この造りが変わっていて面白いです。主郭は東西約30m、南北約60mもの広さがあり、土塁が巻いていて、北西には社殿があり、北側に虎口があります。北東の尾根へ下りていくと堀切があり、ここの土橋も分かりやすいです。また、主郭南西の下方には竪堀が落ちています。全体に遺構がしっかりしていて見応えがある上、城跡内も見やすく、立派な虎口も見れて楽しめます。また、「狭川東町公民館」の横に十三重石塔がありますが、この付近が館跡のようです。