熊川城
【感想・メモ】
熊川宿から白石神社の鳥居をくぐり階段を上がりきった前方に城跡への道があり、5分程で一番東の郭に入ります。ここから段郭を見ていくと主郭で、主郭には説明板があり、西側に櫓台があります。この背後に3連続堀切があります。このお城の見所は東にある3連続竪堀で、登り時に気づかず通り過ぎてしまったため、下山時に見ました。全体に見やすく遺構もよく残り楽しめます。また、白石神社の隣にある得法寺には城主沼田氏の供養塔や元亀元年、信長が朝倉攻めする際に同行した家康がこの寺に泊まり腰掛けたと言い伝えられる「家康腰かけの松」と根元があります。また、その隣の松木神社は御蔵屋敷跡で、神社創建の由緒書きが興味深いです。
永禄年間(1558-70)沼田弥七郎統兼が築城したと言われる。城主の沼田氏は上野国沼田庄から出たとされ、源頼朝の時代より熊川を領有し、後に小浜城主武田氏に属した。永禄12年、武田氏の被官・松宮玄蕃允に攻められ沼田一族は近江へ退出し、熊川城は松宮氏の支城となった。元亀元年(1570)、織田信長が越前朝倉氏攻めの途中、若狭入りの第一夜をこの城で過ごした。天正12年(1584)、丹羽長秀の若狭入部の際に城は破却された。
【歴史】
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国道303号「小学前」信号を南へと熊川宿に入ります。200m程南下すると右手に「白石神社」があり、この神社が登城口です。熊川宿の駐車場もしくは、白石神社の北側にある松木神社付近に駐車可能です。
登城口の地図

3本連続竪堀
【道案内】
別名
所在地 小浜市(上中町)若狭町熊川
遺構等 曲輪、土塁、堀切、竪堀、説明板
現状 山林
築城年 永禄年間(1558-70)
築城者 沼田弥七郎統兼
歴代城主 沼田
形式 山城(比100m)
白石神社鳥居から主郭まで約12分
訪城日 2008/4/30
くまがわじょう

主郭と櫓台