島根県のお城 すふじょう
周布城
別名 鳶巣城
所在地 島根県浜田市周布町
遺構等 曲輪、土塁、横堀、竪堀、畝状竪堀、堀切
現状 山林(鳶巣山)
築城年 文永年間(1264-75)
築城者 周布兼定
歴代城主 周布氏
形式 山城(比70m、標82m)
登城時間 登城口から主郭まで約10分
南東の二重竪堀 訪城日 2013/4/26 感想
【道案内】 登城口の地図 城跡の地図
JR山陰本線「周布駅」から東南東へ約1.2kmの鳶巣山が城。南西麓にある聖徳寺の周布川寄りにある墓地が登城口で、お寺に参拝者用駐車場があります。
【感想・メモ】
聖徳寺は周布氏の菩提寺で、お寺に縄張図付の解説板があり、墓地を上がった先に山道があります。5分も登れば南西尾根先端の堀切に至り、更に堀切を進んだ山頂が主郭です。見所は北側斜面に構築された畝状竪堀と東側の大堀切から南へ落ちる二重竪堀ですが、全体にどこも藪なのが残念です。
【歴史】
文永年間(1264-75)頃、周布氏が築城したといわれる。周布氏は5代益田兼季の次男・兼定を初代とし、安貞2年(1288)にこの地の地頭職を安堵された。室町時代には大内氏に属したが、益田・三隅・福屋氏らと抗争を続けている。文禄元年(1592)の朝鮮出兵の際は、15代元盛が吉川広家に属し出陣したが晋州で討死し、跡を継いだ長次は杉岡と改姓した。慶長5年(1600)、関ヶ原合戦で毛利氏が敗れると、杉岡(周布)長次も毛利氏に従い長州阿武郡片股(現在の萩市)に退転したため廃城となった。
参考資料】
『島根県中近世城館跡分布調査報告書(石見の城館跡)』島根県教育委員会発行
『山陰の城館跡〜攻防の跡をたずねて〜』山陰史跡整備ネットワーク会議(小冊子)
『日本城郭大系』新人物往来社発行

遠景

竪堀
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